2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
仙台市郊外の海辺の町亘理町で、津波により2トントラックと仕事道具を失いながら東日本大震災を生き延びたものの2年後に妻晴海が病死し、その6年後に再婚した妻知加子も2年前に出て行き、小学6年生になる息子啓太とともに母親の実家で暮らす40歳の植木…
ヒトがなぜペアボンド(夫婦・つがいの絆)を強化するようになったのかを、生物学的・進化論的な立場から論じた本。 タイトルからは、現在を生きる私たちが恋に落ちる原因や機序などを心理学的な側面から解説する本のようにも見えますが、また序盤ではそれに近…
住宅メーカーの大善支社(架空の都市名ですが、出てくる緯度経度からして水戸市を想定)営業部長の山縣泰介名義の twitter アカウントで腹部から血があふれ出している女性の写真を掲載して殺害をほのめかす投稿があり、それを発見した学生住吉初羽馬がリツイ…
女性・福祉関係の活動を続けてきた評論家と高齢者専門精神科医が、老いへの対処、高齢者の生き方について語る対談本。 70代は運動機能や脳の機能を使う習慣を身につけていかに長持ちさせるかという「老いと闘う時期」、80代は文明の利器を用いて人にも頼り…
女性解放のために女性が自分の身体を自分で管理しなければならないとして中絶の自由とピルの解禁を主張し、ピンクのヘルメットを被って女性の敵を糾弾する「ピ解同」(ピル解禁同盟)を結成して派手な活動をし、その後宗教団体「女性光源教」を作って自ら教祖…
22歳になる「人間の言葉がわかる」老猫こでまりを抱いて那珂親水公園とその周辺を散歩し続ける咲良と、高校生のときに咲良に家庭教師をしてもらっていた、今は脳梗塞で倒れてリハビリ中の祖父の屋台「春夏冬屋」(あきないや)を引き継いで焼き芋やわらび餅…
商品・サービスを売るためのPRの実践について解説した本。 書かれていることの多くはそうだろうなと思うことではありますが、SNSでの拡散も口コミも積極的にお願いする、口コミは「こんなふうに書いてもらえるとうれしいです」などと文例も示す、1回2回で…
量産ミステリー作家がミステリーの書き方について語る本。 毎回、三日三晩唸りながら考えたものを2000字のプロットにまとめて出す、これを編集者に見せておもしろくないと言われたらおもしろい小説にはならない、魅力のあるものはたった1行で表現できる…
吉原遊廓のガイド「吉原細見」や狂歌絵本でのし上がって財をなし、東洲斎写楽や喜多川歌麿を見出して売り出した版元(板元)蔦屋重三郎の半生を軽い語りで紹介した本。 歌麿も後の北斎も版元が見出し売り出さなければ世に出なかったということはそうでしょう…
泣くな研修医シリーズの主人公雨野隆治の4年先輩の外科医佐藤玲の研修医時代から9年を、研修医時代の指導医だった東凱慎之介がステージ4の直腸癌で入院してきて主治医となることを中心に描いた小説。 消化器外科医が直腸癌に罹患するという運命の皮肉、病…
1巻で川崎の不良たちに目の前で両親を殺害されて犯され「輪姦島」送りにされたが脱出し江崎瑛里華の名で帰還し復讐を遂げ、3巻で深手を負い血まみれで断崖から消えた有坂紗奈が、輪姦島で助けた仲間の復讐を続ける続編。 スプラッターものともいうべき流血・…
1995年10月から5年半毎日新聞記者としてアフリカに駐在していた著者が、60歳となり定年となった2021年4月にコロナに罹患して退院するとき、あとはやりたいことだけをやろうと考えてアフリカ再訪を思い立ち、2023年11月7日~2024年…
神戸大学大学院国際協力研究科の部局長(研究科長)を務める著者が、大学教授になる道、大学の組織を説明し、大学教授が行う/負担する教育・研究・学内行政等の業務と資金獲得、学会での業務等について解説した本。 著者が度々断っているように、これらは基本…
美術館キュレーター経験者の作家と、イタリアで油絵を専攻していた漫画家が、好みの美術館と画家・絵画を語る対談本。 イタリア在住のヤマザキマリのあまり日本ではなじみのないイタリアの画家と絵画の紹介が、目新しく興味深い。2人の「好きな作品ベスト10…
体のしくみは女で性自認は男であったり女であったり揺れ動く、介護施設で自己紹介のとき「私は『おにいちゃん』って言われたり、『おねえちゃん』って言われたりします。いろいろですわー。私はそのあいだやから『おぬうさん』です」と言ったのが最高の自己…
元外科医で医療過誤訴訟の患者側を専門とする弁護士白川銀子がステージⅠの直腸癌手術の術後3日目に大量出血し意識不明のまま3か月後に死亡した患者の遺族の依頼で訴訟提起した事件を描いた小説。 作者自身が元外科医なので、実際にそうなのでしょうけど、…
恐竜研究の現状について、いくつかの問題領域に分けて、わかったと思われること、なお決め手がなく断言できないことを説明し、研究者のもどかしい思いを述べた本。 化石の発掘が進み、さまざまな技術が発達したことによって、わかってきたことがあり、たぶん…
日本の機械工業について、機械工業の歴史、工作機械、機械加工、ロボット、輸送用機械、建設機械、宇宙開発、超精密加工、機械ビジネスの今後などに分けて紹介・説明した本。 ふだん見聞きすることがない技術の世界を垣間見、技術力の高い/素晴らしい製品を開…
外国人労働者に関する労働関係、在留資格関係(就労可能な範囲、資格外活動等)などに関する裁判例を紹介し、関連する法的な問題を解説する本。 在留資格関係はあまり知識が深くないので、その分野について裁判例がまとめられていること、労働法分野について…
大量に汗をかき日常生活に困るような状態の人の実情と対処法、治療法等について解説した本。 私は若い頃、暑いのが苦手で大量に汗をかいていたのですが、その後職業的な緊張感からか特に法廷などでは上着を着ていてもさほど汗をかかなくなり、汗かき体質が治…
古墳時代から明治期までの日本美術の流れを、仏教伝来以前、飛鳥時代の仏像、奈良時代、異色の仏教(密教美術)、浄土信仰、12世紀の絵巻、慶派(運慶、快慶ら)、肖像画(伝源頼朝像等)、水墨画、戦略としての絵画(天守閣と狩野派等)、狩野派その後、琳…
トニー・ブレアの「ニューレイバー」への不信から現在に至るまでのイギリスの政党の模索と人々の投票行動を解説した本。 本来は労働者のための政策を推進する政党を支持しあるいはそちらに注文をつけてしかるべき低所得労働者層が、どうみても労働者の敵(お…
芸能人の多くが労働者として雇用されるのでなくフリーランス(個人事業主)扱いの上明確な契約もなされず就業条件が不明確で劣悪であることを示し、近年労災の特別加入制度やフリーランス新法によって労災適用の道が開け適正な契約をすべきことが定められる…
生活保護を中心とする日本の貧困対策、社会福祉事業について、50の項目に分け各4ページで解説した本。 基本的に制度の沿革や法令上の制度内容についての解説で、その法令や通達で定められたルールが現実にはどのように運用されているか、具体的にはどのよ…
1974年から原則として6年ごとに行われている青少年の性行動全国調査の第9回(2023年実施)に基づいて、その調査方法の説明、学校での性教育と性に関する知識・態度・行動との関連、性的同意の認知と意思の確認、暴力被害および性的被害、避妊の知識…